【初心者必見】ウッドルアーのメンテナンスを簡単3ステップで解説します【大人の嗜み】
釣り人「ウッドルアーはメンテナンスが必要と聞いたけど、具体的には何をやればいいの?
ウッドルアーの寿命を伸ばしたい!どうすればいいの?
ウッドルアーの動きが買った当時と変わった気がする…。メンテナンスが間違ってるの?」
こんな悩みに応えます。
目次
- 【簡単】ウッドルアーのメンテナンスを簡単3ステップで解説します【初心者必見】
- ウッドルアーのメンテナンスSTEP1:洗浄
- ウッドルアーのメンテナンスSTEP2:乾燥
- ウッドルアーのメンテナンスSTEP3:補修
- 手を掛けるほど愛着も湧く
【初心者必見】ウッドルアーのメンテナンスを簡単3ステップで解説します【大人の嗜み】
ウッドルアーのメンテナンスSTEP1:洗浄
ウッドルアーのメンテナンスで、まず最初のステップになるのが洗浄。
ただ洗うだけでしょ?メンテナンスなんて大袈裟な…
なんて思われる人もいるかもしれませんが、これも立派なメンテナンス(手入れ)。
しっかり洗浄して、使用したウッドルアーを労ってあげましょう。
なぜ洗浄が必要なの?
では、なぜ洗浄にこだわる必要があるのか。
キーワードは「錆び」ですね。
ウッドルアーは、読んで字の如く木製のルアーのことですが、もちろん金属パーツも使用されています。
例えば、針をつけたり、リーダーと接続するワイヤー部分。
フロントフックを接続するためのスイベルなんかも金属ですね。
この金属パーツ、しっかり洗浄が出来ていないと、当たり前ですが錆びてしまいます。
金属パーツの錆によって、いざ大物が掛かった時に、
・スイベルが分解してしまう。
こんなトラブルを起こさないためにも、使用後には毎回きちんと洗浄して、錆びさせないためのメンテナンスが必要です。
洗浄のやり方
では、具体的にどうやって洗えばいいの?
詳しい洗浄の手順は以下
2.ぬるま湯に数分漬け込んで内部も塩抜き。
3.シャワーで洗い流して、タオルなどでよく拭く。
順に解説すると
1.ぬるま湯シャワーでざっと洗い流す。
まずはぬるま湯(冷水でもOK)のシャワーで、本体表面に付着した潮や汚れをおおかた洗い流します。
これは文字通りですね。
この最初の水洗いは早ければ早いほど良いです。
船宿や釣り場の近くで真水が使える場合は、先にざっと水洗いするだけで一気に寿命は伸びます。
この時に、フック&リングも全て外してあげると、フックから錆が移るのも防止できるのでより丁寧です。
フックやリングの接合部分は、表面のコーティング等が剥がれやすいので最も錆びが発生しやすいです。
個人的には、釣り場で外すのは面倒なので、帰宅してから本洗いするタイミングで外しています。
2.ぬるま湯に数分漬け込んで内部も塩抜き。
では、帰宅したら、これまた出来るだけ早く内部の洗浄もしましょう。
ウッドルアーは、内部にも海水が侵入する構造のものがあります。
こんな感じのルアーですね。
この場合、シャワーで表面だけ洗い流しても不十分です。
海水はもちろんルアー内部まで浸水しているので、ぬるま湯に漬け込んで、内部の塩分も抜き切りましょう。
具体的には、漬け込んで、水を抜いてという動作を2〜3分も繰り返せば十分かと思います。
あまり漬け込みすぎると、ルアー自体が吸水してしまって乾燥が大変になってしまいます。
3.シャワーで洗い流して、タオルなどでよく拭く。
最後に、シャワーでざっと全体を洗い流したら軽く振って水気を飛ばし、洗浄は完了です。
タオルなどでよく拭いて、1日ほど陰干ししてください。
ウッドルアーのメンテナンスSTEP2:乾燥
では、続いて乾燥の工程。
え?乾けばOKなんじゃないの?
という声も聞こえてきそうですが、確かに乾けばOK
ただし、ウッドは素材の特性上、完全に乾燥するまでにはかなりの時間を要します。(一説には半年かかるとか…)
この乾燥の工程をおろそかにすると、ルアーのアクションが悪くなったり、寿命が短くなる原因になります。
ルアーを大切にするなら、こちらも手を抜かずにやるのが鉄則です。
では、具体的な手順は以下
2.乾燥部屋(乾燥剤)に漬け込む
3.元の重量に戻るまで乾燥
順に解説すると
1.ルアーの重量を測る
まずは、洗浄後、陰干しして乾いた状態でルアーの重量を測ります。
使用している秤はコチラ
1/100gまで計れる精密秤ですね。
比較できればOKなので、そこまで高価なものじゃなくても問題ありません。
おそらくこの時に、新品状態よりも数g重くなっているはずです。(吸水している為)
僕の場合は、新品の状態で何gだったか分かり易いように、ルアー本体に書き込んじゃったりします。
こんな感じ
とはいえ、人によっては嫌な人も多いと思うので、直接書き込まずにメモを残すというのもアリですね。
前提としてウッドプラグは、同じモデルのルアーでも個体によって重量にばらつきがあります。
銘柄によっては同じモデルで数gの誤差があることも…
メーカースペックよりも、実際に計るのが吉ですね。
とはいえ最悪、新品状態の重さがわからなくてもOK
計った時点での重さをメモっておきましょう。
2.乾燥部屋に漬け込む
自然乾燥で、ウッドルアーが乾ききるまでにかかる時間は半年かかるとも言われています。
せっかく買ったお気に入りのルアー、次に使うのが半年後なんてなかなか厳しいですよね。
なので、少しでも乾燥を早めるために乾燥部屋を用意しましょう。
乾燥部屋といっても、そんな大掛かりなものではなく…
密閉できる容器に乾燥剤(シリカゲル)を入れれば完成。
こんな感じ
食品なんかを入れるタッパーに、シリカゲルを入れただけですね。
シリカゲルはアマゾンで1000円もせずに買えます。
時間を買ったと思えば安いものだと思います。(個人的な感想です)
中には、湿度計を入れて湿度管理までする強者もいるみたいですけど、そこまではやってもやらなくても問題無し。
要は乾燥してくれればいいので…。
この乾燥部屋ができたら、この中に直接ルアーを漬け込んでしまいましょう。
急激に乾燥させると、塗装が割れたりする。
という説がありますが、今のところこの方法で塗装が割れたことはありません。
気になる方は、自然乾燥の方がいいかと思います。
時間はかかりますが…。
3.元の重量に戻るまで乾燥
乾燥部屋に漬け込んだら、元の重量に戻る/または、それ以上重量が減らないところまで乾燥させてください。
材質や、吸水の状態にもよりますが、最低でも1〜2週間はかかると思ってください。
最初の数gは割とすぐ減るんですが、後半0.01gとかの単位がかなり時間がかかったりします。
出来るだけ長く乾燥させると、元々のアクションに近づくかと思います。
数日おきに重量を計ってみて、
もうこれ以上軽くならない!
もうこれ以上待てない!
というところまで乾燥させたら完成です。
新品と同じ重量まではなかなか戻らないですが、近づければ近づけるほど、アクションも新品に近づくかと思います。
※場合によっては新品よりも軽くなることもあります。おおかた新品当時と同じ重さになればOKかと思います。
ウッドルアーのメンテナンスSTEP3:補修
では、乾燥までが終わったら、最後の一手間。
ウッドプラグは、その特性としてフックサークルや塗装の割れ/剥離が起こり易いです。
それを放置してしまうと給水しやすく、痛むのも加速してしまうので、最後に小傷の補修をしましょう。
補修の方法はいくつかありますが、おすすめな方法は瞬間接着剤。
ルアービルダーの方に訊いてみても、こちらを薦められることが多いです。
表面のクリアコートが剥離した部分に、粘度の低い(サラサラ系)の瞬間接着剤を染み込ませておけばOK
※粘度が高い物、ゼリー状の場合は、上手く染み込まないことがあるので、必ず低粘度のものを選んでください。
個人的には、こちらのアロンアルファ釣り名人を愛用しています。
使用後は、冷蔵庫で保管すると固まることなく長く使えます。
審美性にこだわって、コーティングをし直すといった方もいますが、こちらは正直あまりおすすめしません。
コーティング自体が厚くなりすぎてしまい、動きが悪くなるといったトラブルの原因になりがちです。
まめに瞬間接着剤で補修して、
それでも補修しきれない。
ルアーの動きが戻らない。
といった場合は、それがウッドルアーの寿命です。
長年付き合った相棒は殿堂入りさせて、新たなルアーを購入してあげてください。
手を掛けるほど愛着も湧く
というわけで、ウッドルアーのメンテナンスについて3ステップて解説してきました。
意外とやれそうだな!
と思う人がいれば、
面倒臭そうだな…
と思う人もいたかと思います。
とはいえ、ウッドルアーの華々しい(?)実績の裏には、ユーザーのこんな細かい手間や努力があるのも確か。
昨今では、樹脂系・インジェクション成形のルアーもかなりの選択肢があるので、必ずしもウッドルアーじゃなくても魚は釣れます。
安く手に入り、泳ぎや飛距離も申し分なし。
手入れも楽で、壊れたらまたすぐ同じものが手に入る。
こんな戦闘力高めのプラルアーの前で、未だウッドルアーが活躍できるのは、一言にいって「暖かみ」なんじゃないかと思ってます。
これだけは、無機質なマシンメイドには追いつけない部分かと…
職人のこだわりが詰まったウッドルアー。
釣り人の情熱が詰まったウッドルアー。
使い込んだウッドルアーに刻まれた数々の勲章(歯形・フックサークル・補修跡)を肴に酒がすすむ。
こんな大人な時間が楽しめるのも、ウッドルアーの魅力なのかな…?
皆さんも、ウッドルアーに手を込め愛情を込め。
大人の時間を楽しんでみてはいかがでしょう?
というわけで、今回の記事は以上です。
リールのメンテナンスについてはコチラ
【コツ】リールを長持ちさせる為のメンテナンス方法【ジギング】
最後までお読みいただきありがとうございました。