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それで大丈夫?ヒラマサ釣りとドラグの話

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ヒラマサアングラー「ヒラマサを釣る時はドラグをガチガチに閉めれば良いの?
具体的には何キロくらいかければ良いんだろ?
ドラグが緩いとダメなの?」

こんな悩みに答えます。

この記事では、ヒラマサのルアー釣りにおいての、ドラグについての考え方を解説しています。
ヒラマサ初心者向けに書いていきますので、ご自身のファイトスタイルを確立されている人は、考え方の参考程度に読んでもらえると嬉しいです。

目次

この記事を書いている僕は、
アッキー@釣りだけして生きていく
YouTubeツイッターinstagramもやっています。

本気でヒラマサを狙い、ヒラマサとのファイトについてもノウハウが溜まったので、記事にまとめます。

それで大丈夫?ヒラマサ釣りとドラグの話

ヒラマサを狙って釣りをする時、適正なドラグをかけれていますか?
ご存知の通り、ヒラマサは非常に力が強い魚です。
よく「同じサイズならブリの倍は引きが強い」などと言われます。
倍かどうかは定かではありませんが、引きが強いのは確か。

また、浅い根周りを好んで生息しているので、根ズレで糸を切られてしまうこともあります。
「根に潜られた」「根に行かれた」なんてよく言われます。

そんな、強い力を持ったヒラマサとのファイト。

「ドラグはガチガチにしておけ」
「ドラグ性能がいいリールが必須」
「ドラグは出されるな」

なんてことはよく耳にします。

では、一体ガチガチとは何kgなのか。
今回は、そんなヒラマサとのファイトにおける、ドラグについての話をしていきます。

まずは覚えて欲しい 号数×2-1kg

では、何kgドラグをかければいいのか。

まず覚えて欲しいのが、

PEの号数 × 2 - 1kg

この計算に基づいてドラグを設定するのがいいでしょう。

例えば、PE3号のジギングタックルなら、5kg
PE4号のキャスティングタックルなら7kgですね。

専用のドラグチェッカーがあれば理想的ですが、誰かに手伝って貰えば、バネ秤なんかでも計測できます。

厳密に何kgじゃないとダメ!
というものではないので、最初の何回か測ってみて、感覚で大体合わせられるようになれば、それでもOKです。

止める?走らせる?2つのファイトスタイル

上のドラグ値に調節してみて、

ん?こんなに軽くていいの?

と思った人も多いんではないでしょうか?

ヒラマサは、走らせちゃいけない。

と教わった人なら必然的にそう思うでしょう。

はい。
先ほど紹介したドラグ設定だと、良型のヒラマサには普通に走られます。

それでいいのか不安になりますよね。
でも、それでいいんです。

ヒラマサとのファイトスタイルは、

止める派

走らせる派

2つのスタイルが存在します。

順に解説します。

止める派ファイト

ヒラマサ釣りの情報を調べると、その多くがこちらだと思います。

タックルが壊れないギリギリくらいまでドラグをかけて、ヒラマサをできるだけ走らせない。
そして、根ズレを回避しようというファイトスタイルですね。

・九州を中心にヒラマサ釣りをする方
・九州の船長

なんかはこちらを推奨する人が多いでしょう。

走らせる派ファイト

今回僕がおすすめするのがこちらのファイト。

これじゃやられる!

と腹を立てる人もいるかもしれませんが、走らせてもヒラマサは釣れます。

ただし、無闇に走らせていいわけではありません。
以下のことに注意してください。

・ロッドを立てすぎない(ヒラマサの頭を下に向かせない)
・ポンピングなどで無理して寄せようとしない
・必要に応じてスプールを軽く抑えてブレーキをかける

ヒラマサは、引っ張られると反対方向に走ろうとします。
人間が真上に引っ張ることで、真下に走られ、根ズレしてしまいます。
できるだけ、横を意識したやりとりをすることで、走られても根を回避しやすいです。

続いて、ポンピング
これも、ヒラマサを怒らせて余計に走らせることになるのでNGです。
無理に引っ張ってこようとせず、巻ける時だけ巻く。これで大丈夫です。

ファイト中に、船長から「浅いよ!!」などと声を掛けられた場合は、少しスプールに触れてブレーキをかけましょう。
この時も、急にブレーキをかけると高切れの原因になるので、軽く触れる程度で大丈夫です。
慣れないうちは、やらなくてもOKです。

止める?走らせる?2つのファイトスタイル

なぜスタイルを変えるのか

今回僕は、走らせるファイトを勧めているわけですが、もちろん、「止める」ファイトスタイルが悪いわけではありません。
むしろ非常に理にかなったファイトスタイルです。

では、なぜ僕がこちらを勧めないか。
注目して欲しいのは、タックルと釣りのスタイルです。

例えば、九州でのヒラマサ釣り。
PEは6~10号、かなり強めのヒラマサタックルやライトGTタックルを用いて、オーバーハンドキャストできることがほとんどです。

対して外房。
PEは3〜5号、アンダーハンドキャスト対応の割と柔らかめのヒラマサタックルで、アンダーハンドキャストがメイン。
外房のタックルについては
【外房】ヒラマサタックル解説 キャスティング編
【外房】ヒラマサジギングタックル徹底解説
の記事で詳しく解説しています。

有名なところしがあげていませんが、これだけスタイルに違いがあります。

10kgのヒラマサのファーストラン。PE10号なら止めれるかもしれませんが、PE3号で同じことをしようとしたらほぼ間違いなく切られます。

同じ魚を狙うにしても、使うタックルが違うのであれば、工夫が必要というのが自然ではないでしょうか。

安心するにはまだ早い船縁の話

ドラグを少し緩めにしておくことには、もうひとつメリットがあります。

船縁でのやりとりです。

ヒラマサは、水面まできてもかなり暴れる魚です。

魚が見えてからもまた突っ込まれる。
実はこの時に、糸を切られることが非常に多いです。

魚との距離が近ければ近いほど、糸の伸びがない分、突っ込まれた瞬間の負荷が大きくなります。
ここで少しでもドラグが出てくれると、かなりの確率で切れるのを防げます。

ドラグは緩いほどリスクが減りますね。

まとめ

ヒラマサ ドラグ まとめ

今回は、ヒラマサとのファイトにおけるドラグの話をしてきました。

もちろん強いタックルで、高負荷ファイトをするのは楽しいです。

魚の引きがダイレクトに伝わるので、7~8kgクラスのヒラマサにさえ、大の大人が振り回されます。
とはいえ、タックルに合わせてファイトスタイルを変えるのも釣り人の技術。

ヒラマサは絶対こうだ!

と決め付けてしまっては進歩はありません。

九州と外房。
キャスティングとジギング。
タックルによって強度・特性が違うわけなので、全て同じと考える方が、無理というものでは?

もちろん、今回の記事が全てを鵜呑みにしなさい。というものではありません。

とはいえ、僕が今までヒラマサを釣ってきた方法です。

初心者の方は、この方法でドラグと向き合ってもらえれば、間違いなくヒラマサは釣れます。
自分のファイトスタイルを確立している方には、何か参考にしてもらえたら嬉しいです。

では、今回の記事は以上です。

いいヒラマサライフを!