【青物】釣果UP?アワビカラールアーの真実
青物アングラー「アワビカラーのルアーってスレた魚によく効くらしいけど、本当?
アワビカラーってちょっと高いけど、釣れるの?」
こんな悩みに答えます。
目次
【青物】釣果UP?アワビカラールアーの真実
アワビカラーのルアーは好きですか?
ジグにプラグに、割と定番カラーとしてラインナップされているアワビカラー。
産地別の本物のアワビを使ったものから、アワビ風のホログラムのもの、白蝶貝や夜光貝を使ったものまで、実に様々な種類があります。
そのどれもが本当に美しく、魚より先に釣られてしまう釣り人も多いのではないでしょうか。
そんなアワビカラーのルアー。
実際に釣果に違いがあるのか、気になるアングラーも多いはず。
今回は、アワビカラーが青物の釣果に影響するのかを、経験&ベテランアングラーの体験談を元に解説していきます。
値段の差は、素材・加工の手間?
結論を先にお伝えしておきます。
残念ながら、アワビカラーとて、魔法のカラーではなく、釣果が劇的に上がったりはしません。
これは、実際に自分でも使ってみて感じた結果です。
少なくとも、僕の周辺には「アワビカラーで悪魔的に釣る」などという話はありませんでした。
アワビカラーは、同ルアーの他のカラーよりも多少高額で売られていることが多いです。
その値段差は
・天然素材ゆえの希少価値
・加工の手間賃
と考えた方が良さそうです。
アワビ信者の存在
とはいえ、アワビカラーの根強いファンがいるのも確か。
アワビカラーを多用し、しっかり釣果を出す人も一定数存在します。
中には、アワビカラーしか買わない!なんていう強者も?
最終的に、「好きなカラーならなんでもいい!」
と言ってしまったら、それまでなんですが、今回はもう少し掘り下げていきます。
漁具とアワビ
こんなことを聞いたことがあります。
「アワビは、天然の素材だから、輝きが魚に違和感を与えづらい。」
確かにアワビは自然のもの。
しかし、果たして貝の殻を被った魚は自然なのか…
そんな疑問はさておき、日本古来の「漁具」の類には、貝や皮など、天然由来のものを取り込んだものが多く見られます。
代表的なものでは
弓ツノ
サビキ
なんかがありますね。
上のふたつ、確かによく釣れるんです。
堤防で釣りをしている時に、
「隣でサビキやってたおっちゃんだけ入れ食いだった。」
なんていう経験もあるんじゃないでしょうか?
釣船に乗っていても、ルアー釣りではなかなか食わせられないナブラで、曳釣り(弓ツノ)の漁師はガンガン釣っている。
なんてことはよくありました。
動き方や、シルエットの大きさに由来するものなのか。
はたまた、貝や皮の効果なのか。
本当のところは、魚に聞いてみないと分かりませんが、魚がよく釣れるということは間違いなさそうです。
塗装が強い
そんなアワビカラーですが、明確な強みが1つあります。
それが塗装の強さです。
ルアービルダーからも話を聞いてみたところ、トップコートのエポキシとの絡みが良く、剥がれづらくなるそうです。
なるほど。
確かに、同じルアーを使い比べてみても、こんな差が出ました。
・通常のアルミ(?)のものはフックサークルがひどくなると、周辺もベリッと剥がれてしまう
・アワビ仕様は、フックが当たる部分だけが剥がれる
写真のルアーは樹脂製なので、吸水によってバランスが崩れたりはしませんが、ウッドのルアーだとこのメリットは大きそうです。
これは、アワビシートの表面の凸凹が関係しているみたいなので、アワビ風のホロとかだとダメそうです。
まとめ
というわけで、アワビカラーについて書いてきました。
要点をまとめると
魔法のような釣果UPはない
信者もいる
古くからの漁具でも実績アリ
塗装が強い
ということです。
実用的な部分で他のカラーと明確な差があるとすれば、寿命の長さですね。
その他の点では、天然素材のアワビとて、「数あるカラーのうちのひとつ」という位置付けでいい感じがします。
確かにアワビは塗装が強い。
賛否両論。いろんな説があるけど、これだけは確実にアワビの強み✨ pic.twitter.com/t7AoVuXjis— アッキー@釣りだけして生きていく (@Aki73711455) July 23, 2020
賛否両論。いろんな説があるけど、これだけは確実にアワビの強み
とはいえ、見た目の美しさは避けられない事実。
一枚物のアワビシートを使用した物
螺鈿細工のようにアワビを散りばめた模様の物
ビルダーの技術の高さを象徴するようなルアーも多いですよね。
値段は少し高くなりますが、ここぞという時の切り札に。酒の肴に。1本持っておくのもアリなんじゃないでしょうか。
今回の記事は以上です。
ルアーカラーに関してはピンクのメタルジグをおすすめする理由【ジグのカラー論】の記事でも解説しています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。